履歴書・職務経歴書(CV)を海外就職用に翻訳する方法

海外の求人に応募するためのCVを翻訳するには、ファイルそのもの(できればWord版)を翻訳してレイアウトを維持し、その後20–30分かけてローカライズします。具体的には、職種名、日付、分量、個人情報、学位名を、その国の雇用主が期待する形に調整します。単語を置き換えただけの翻訳でも出発点にはなりますが、現地の応募者が書いたCVのように読めることはめったにありません。

このガイドでは、この2つの手順を順に説明します。同じレイアウトのまま整った翻訳を得る方法と、新しい市場で違和感のない仕上がりにするための修正です。

ステップ1:適切なファイルから始める

  • Word(DOCX)版のCVがあれば、それを使ってください。翻訳しやすく、翻訳後も簡単に編集できます。(理由は、Word文書の翻訳のガイドで説明しています。)
  • PDFしかない場合は、PDFを翻訳するとともに、編集可能なDOCXもダウンロードし、改行を修正できるようにします。デザイン性の高い2段組みのCVテンプレートは、どの翻訳ツールにとっても特に処理が難しいレイアウトです。
  • コピーを作成し、元のファイルは残しておきます。おそらく言語ごとに1つのCVを管理することになります。

ステップ2:レイアウトを保ったままCVを翻訳する

翻訳後も同じファイル形式で出力できるドキュメント翻訳ツールに、ファイルをドロップします。たとえばDropTranslateのCV翻訳です。見出し、箇条書き、表形式のセクションの配置が維持されるため、単なるテキストの羅列ではなく、元と同じデザインの翻訳済みCVが手に入ります。

プライバシーについて:CVには、氏名、連絡先、職歴が含まれます。どこかにアップロードする前に、そのツールがファイルをどのくらいの期間保持するか、アップロードしたテキストがAIモデルの学習に使われる可能性があるかどうかを確認してください。DropTranslateでは、アップロード画面とプライバシーページにこれらの点を明記しています。アップロードしたファイルは翻訳の完了後に削除され、翻訳済みファイルは今すぐ削除で削除できます。

ステップ3:翻訳だけではできない部分をローカライズする

この作業によって、CVは単なる「翻訳された文書」から「応募先の市場に合わせて書かれた文書」へと変わります。慣習は国や業界によって異なるため、以下は一律のルールではなく、確認すべき点として捉えてください。

職種名

職種名は、直訳できないことがよくあります。「Sales Associate」「Account Executive」「Software Engineer II」といった職種には、現地で一般的な呼び方があるかもしれません。現地の雇用主が英語の職種名をそのまま使っている場合もあります(テック業界や国際的な企業ではよくあることです)。現地の求人広告で自分の職種を検索し、雇用主が実際に使っている職種名を使いましょう。

書類の名称

米国で「resume」と呼ばれるものは、英国、アイルランド、ヨーロッパの多くの地域では通常「CV」と呼ばれます。また、多くの言語に独自の呼び方があります(たとえばドイツ語のLebenslauf、スペイン語のcurrículum)。求人広告で使われている呼び方に合わせましょう。

分量と詳しさ

CVの長さや情報量に対する期待は、市場によって異なります。1~2ページの短いCVが好まれる市場もあれば、より詳しい内容を求める市場もあります。また、論文や研究助成金などを記載する学術系CVは、一般的なCVとは別の形式です。現地の求人広告を見て、可能であれば、すでにその国で働いている人のCVも参考にしましょう。

個人情報と写真

写真、生年月日、国籍、婚姻状況を載せるかどうかは、国によって大きく異なります。一般的な国もあれば、推奨されない国もあります。いくつかの地域では、差別禁止のルールによって雇用主が求める内容が左右されます。迷ったときは、仕事に必要のない情報は載せず、応募要項の指示に従ってください。

日付、住所、電話番号

  • 誰が読んでも誤解のない形式で日付を書きます。「03/04/2024」は、世界の多くの地域では4月3日、米国では3月4日を意味します。「Apr 2024」や「04/2024」なら、この問題を避けられます。
  • 電話番号には国際電話の国番号を付けます(+44、+49、+1…)。
  • 引っ越し予定がある場合は、その旨を書きます。「Relocating to Lisbon, available from March」(リスボンに転居予定、3月から勤務可能)のように書きます。

学位と成績

学位名や成績評価の尺度は、国ごとに単純に対応するものではありません。学位の元の名称はそのまま残し、応募先の言語で短い説明を添えます。成績は、たとえば「8.7/10, top 10% of class」(8.7/10、クラス上位10%)のように背景がわかる形で示し、独自に同等の名称へ置き換えるのは避けましょう。一部の雇用主や多くの大学は、正式な比較・評価のために学歴・資格評価サービスを利用しています。

雇用主、資格・免許の認定機関、大学から卒業証書や成績証明書の証明付き翻訳を求められた場合、それは別の依頼であり、機械翻訳したCVはその代わりにはなりません。詳しくは証明付き翻訳、宣誓翻訳、機械翻訳をご覧ください。

スキルとキーワード

多くの企業は、求人広告に含まれるキーワードを検索するソフトウェアを使ってCVを選考しています。主なスキル、ツール、資格には、応募先の言語で書かれた求人広告と同じ表現を使いましょう。製品名(Excel、Salesforce、Python、AutoCAD)は翻訳せず、そのまま残します。

ステップ4:採用担当者の目で校正する

  • 声に出して読むか、音声読み上げツールを使います。不自然な言い回しは、目で見るより耳で聞いたほうが気づきやすいものです。
  • 数字をすべて確認します。日付、パーセンテージ、売上の数字、電話番号などです。
  • 名称を確認します。企業名、学校名、製品名は元の表記のままにします。
  • ネイティブスピーカーに読んでもらいます。できれば同じ分野で働いている人が理想です。10分ほど読んでもらうだけでも、翻訳調の言い回しに気づけます。機械翻訳は十分な品質でしょうか?には、翻訳を確認する方法がほかにも載っています。

カバーレターも忘れずに

カバーレターはCVよりも個人的な内容を含む文書なので、機械翻訳は出発点にすぎず、完成形ではありません。翻訳したら、冒頭と結びを自分の言葉で書き直し、文体を調整しましょう。フォーマルな文体とカジュアルな文体の違いは、言語によって大きく異なります。

よくある質問

CVは英語と現地の言語のどちらで送るべきですか?

求人広告に従ってください。広告が現地の言語で書かれている場合は、通常、その言語で書いたCVのほうが無難です。ただし、業務で明らかに英語を使用する職種の場合は除きます。迷う場合は、採用担当者にどちらが望ましいか尋ねることもできます。

同じ言語を使う複数の国で、翻訳したCVを1つだけ使い回せますか?

翻訳そのものは使い回せることが多いですが、細部はローカライズしてください。スペインとメキシコのスペイン語、ポルトガルとブラジルのポルトガル語では、語彙や慣習が異なります。

AIでCVを翻訳しても問題ありませんか?

翻訳ツールを出発点として使うのは一般的です。大切なのは、最終的なCVが正確で、自然に読めることです。ご自身で見直し、できればネイティブスピーカーにも確認してもらいましょう。

まとめ

CVはファイルとして翻訳してレイアウトを保ち、そのうえでローカライズします。職種名は現地の求人広告から選び、日付は誤解のない形式にし、電話番号には国際番号を付け、学位は背景がわかる形で説明し、キーワードは求人広告から取ります。数字と名称はすべて確認し、ネイティブスピーカーに一度読んでもらいましょう。

CVをDropTranslateにドロップして、同じレイアウトの翻訳版を手に入れましょう。あとは仕上げるだけです。

履歴書・職務経歴書の翻訳は単語の置き換えだけではありません。職種名、日付、分量、写真、学位を調整し、海外向けにローカライズする手順を解説します。